EPISODE.1 正解の別れ

 最早わざわざ言葉にする必要は無く、みなさんご承知の通り私はロマンスの化身です。ロマンチックより浪漫な空気圧の中に生まれました。その為、全ての事象にそれはノン浪漫か、ナイス浪漫か、監査を行わなければいけません。貴方、ナイス浪漫を担えていますか?

 

レベル1

 図書館で本を探している貴方。目についた「心は実験できるか」を手に取ろうと左手を伸ばした所で知らぬ手がそれを遮ります。相手は貴方の顔を見て舌打ち、本を取って窓口に向かいました。

 

 これはノン浪漫です。理由は無礼だから。

 

レベル2

 貴方は納得いかず追いかけます。「チョットチョット〜!おかしいじゃないですかぁ〜!ワタシの事見えてましたよね?その本借りたかったンデス!」相手は貴方の顔を見て舌打ち。

 

 これはナイス浪漫です。無礼のてんどんは二回目で+150の圧力がかかるため、浪漫に転じる可能性が出てきます。

 

レベル3

 相手は貴方に無言でカセットテープを渡します。ラベルには「夏をあきらめて」

 

 ノン浪漫。理由はもう冬でそれどころじゃないから。

 

レベル4

 図書館を出ると紅葉饅頭を渡される。

 

 ナイス浪漫。理由、実際にあった時浪漫を感じたから。

 

 慣れてきましたか?浪漫、意識して生きてこなかった貴方は多少戸惑うかもしれません。生業としてきた私からアドバイスするとしたら、その事情をこうやって文章にして30分後に見直す、実際に自分でその行動を反復してみる、を日常的に繰り返していると割と時間をかけずに判別することが可能になってくるものかと思います。ぜひ貴方もナイス浪漫を意識しながら人生を生き急いでみてください。判断に困ったときはいつでも相談に乗ります。